(映画パンフレット)(原作松本清張作品)『眼の壁(プレスC)』

  松本清張原作小説を映画化、大庭秀雄監督作品『眼の壁』(1958)プレスC

  英題「The Invisible Wall」

  (出演)佐田啓二、鳳八千代、高野真二、朝丘雪路、渡辺文雄、織田政雄、左卜全、

  (音楽)池田正義

  パクリ屋手形詐欺(昭和電工事件) 舟坂英明(右翼であり政界にも顔のきく黒幕) 日本皮革工場殺人事件 瑞浪  レッドムーン  硫酸

・・この映画で知ったバイプレイヤー俳優の織田政雄さん。いきなり冒頭での責任とっての自殺は原作読んでわかってはいたものの記憶にのこるモノがあったなぁ。織田さんと清張作品と云えば『点と線』でも冒頭の香椎海岸での現場検証時の監察医役で出てるね。

あとお気に入りのバイプレーヤーのひとり左卜全さんもなんだか聞き取れないモゴモゴしたいつもの感じでいい味出してる。

・・ラスト(犯人の自滅)場所の浴槽なんか見てると『けものみち』のラスト民子の入浴なんか思い出すね。どちらも壮絶なキャラの末路だったしね。

映画での劇中、湖らしきが映るけど(何本もの白樺の木が湖面から出てた)、撮影されたのはもしかして白樺湖?

何度か観返すうち思ったけど、主人公の萩崎、謎の女上崎、舟坂の偽名の山崎と「崎」の字が目立ったこの作品での名前の特徴だったかなと。

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・・WOWOWにて久しぶりと云うか『眼の壁』ドラマ化。もぅ何年もの間ドラマ化されたりしても設定を今風にガラリと変えられたりする脚色ぐあいなどに観てなかったが、今回のドラマ化での番宣を観てると5夜にわたる長尺ぶりに観てみた。

たしかによく作られてたと(初めて観る人にとってはより)面白かったと思ったけど・・やはり古い時代感がなかったし、設定も変えられてたし(肝心な黒幕の舟坂英明ではなかった)、やはり原作発表から間もなく製作された当時のオリジナルものには敵わないと思ったかな。というか、観直したね。ドラマでは関野課長は殺されたけど、本来での課長は責任をとって自殺したしね。中盤での東京駅ホームでの担がれていく団体のなかの弁護士のくだりなどドキッとなった部分もなかったしね。

 

 

(映画パンフレット)『続 エマニエル夫人』

  フランシス・ジャコベッティ脚本、監督作品『続 エマニエル夫人』(1975)

  原題「Emmanuelle l’antivierge」

  (出演)シルヴィア・クリステル、ウンベルト・オルシーニ、カトリーヌ・リヴェ、

  (音楽)フランシス・レイ

・・まず、パンフをみて。この映画、新宿プラザで公開されてたってことだよね。千人以上客数のあった劇場だよね。よくまぁあんな大劇場で上映されたことって・・感心するわ。

・・前作以上のスケールアップというか、ひたすら性交。前作で女として開花したエマニエルが冒頭の船(ひと悶着ぶりあったなど思うと『ベニスに死す』でのアシェンバッハなど思い起こされたり)から積極ぶりが発揮される。

まさに性の解放、自由、積極性。ソフトポルノではないように今作は思ったかな。それを助長するような翡翠館での乱交ぶり(自分の夢でも度々こんな模様も見られたりあったなぁ)。さすがに観ててエマニエルの感じたことと同様、女を性の道具としての男たちの遊びぶりに気持ち良いものではなかったかな。それとは逆に終盤での「サウナ」って云ってたかな?3人並んでの施術からの3人による絡みは全然卑猥にみえず良い。

・・バリ島での「ケチャ」は生で観てみたいもんだね。