(映画パンフレット)(原作松本清張作品)『わるいやつら』

 松本清張原作小説を映画化、野村芳太郎製作、監督作品『わるいやつら』(1980)

 英題「Bad Sorts」

 (出演)松坂慶子、片岡孝夫、 藤田まこと、梶芽衣子宮下順子藤真利子神崎愛

 (音楽)芥川也寸志

・・清張映画のなかでも独特な異種感ある。パンフの表紙といい、メインテーマのはいりといい、なにか、格好いい。スタイリッシュ。中身は人間関係ドロドロしたものだけど。ファッション世界も舞台となってるし、「黒い十人の女」ほどではないけど5人の女たちとの主人公の絡みはまさにハーレム。ラストシーンのスロー映像も独特な余韻残ったね(藤田まことさんの可哀そうなくらいの貧相な顔が印象だね)。

・・パンフ裏表紙のよがる女優たちのスナップは「丑三つの村」にも似てるような。個人的には女優群のなかでは宮下順子さんがいいね。松坂慶子さんもたしかに悪い奴の一人かもしれないけど、宮下さんは陰の主役的魔性の女だよね。死んだと思った女が実は生きていたというと清張作品「たづたづし」なんか思い出されるよね。

・・まぁ、でも、やっぱりこの映画での一番の印象的は清張作品らしくない(過去の作品と比べての意で、さらに褒めの意で)スタイリッシュなメインテーマが耳に残ってるよね。

(映画パンフレット)『パルスーズ』

 ベルトラン・ブリエ脚本、監督作品『パルスーズ』(1974)

 原題「Les Valseuses」睾丸(フランス語でのスラングで)

 (出演)ジェラール・ドパルデュー、パトリック・ドヴェール、ミウ=ミウジャンヌ・ モローブリジット・フォセーイザベル・ユペール

・・キッカケはまさにパンフのジャケ買い。パンフに目がとまるまで作品のこと全然知らなかった。表紙からしてのイメージとしては「エマニュエル」「ビリティス」「JOY」系の映画かな?と思いながら・・さっそくDVDにて鑑賞。

・・やっぱりそうか・・、似てるなぁ~って思ったけどパンフの表紙にもある若きジェラール・ドパルデュー。こういう映画にも出てたんだね。お気楽ななのか、退廃なのか、どうでもいいような青春っぽくも・・ないなぁ、ATG調にも観えたりもあったり、淡々とした展開にこの映画どう終わるんだろ?ってずうっと思いながら鑑賞してて・・あぁ、終わっちゃったってかんじ。ジャケ買いして期待したほどではなかったけど、ただ、意外な女優たちの出演ぶりが印象だったかな。まずはヒロインのミウ=ミウさん。名前をみた瞬間その独特な名前にあぁ『読書する女』のヒトかぁと。どちらの映画も可愛らしさのある女優さんで自分は好印象。イザベル・ユペールさんに関してはパンフ情報を見ない限りは気付かないだろうね。あまりに若いというか幼くみえて昨今の容貌とは別人にも思えたりもね。あとはよく演じてくれたよなぁ~と思ったジャンヌ・ モローさんとブリジット・フォセーさん。可哀そうなくらいに見えちゃって、というか見ちゃいられなかったなぁ。男二人の女一人を見てるとまさに『突然炎~』だよね。自殺する意味もよくわからなかったけどね。

・・あんまり観心地的にはよくなかったなぁ。ちょっと気持ちが悪かったかな。期待したんだけどね。とはいえ、反面、男たちによるやりたい放題を見てて、ふと思った、・・あれ?二人じゃないけど女たちを求め(あさり)欲望にはしる姿に恥ずかしいかな自分の明晰夢時の行動じゃないかと・・こればっかりは他人のことを非難したり責めることはできないね。となると、いわば夢みたいな映画にも思われるよね。