(書籍)(夢に関する本)『一千一秒物語』

 稲垣足穂著『一千一秒物語』(1923)

・・自分にとっての初めての稲垣作品。内田百閒の夢モノよりもライトでメルヘンで星新一のショートショートものに影響を与えたであろう、まさに夢を綴ったかのような童話集。他にも例えるとしたら、挿絵画家の茂田井武さんが書いた夢モノ(「三百六十五日の珍旅行」や「夢の絵本」)などにも思わせられるようなチンプンカンプンなシュールな感じかな。でも良かったね。

・・この本を読む前に期待して読んだ「ネガな夜」がちょっと思ったよりもナンセンスさが感じられず逆に創作性が強く感じられて夢モノっというよりも普通な短編集に感じて消化不良だったのでこの稲垣作品の代表作に触れてやっぱり面白いなぁと。

・・日々自分もみる夢との共通性というか共感できた部分に、

・・それにしても「A感覚とV感覚」に関してはサラサラ読むには理解できず、ワンセンテンスごとに何が書かれてるのか噛みしめながら時間かけつつ読んだ。いろんな著者や作品の名前も出てきたりと情報も多いしエログロナンセンスぐあいも自分にとっては心地いい読み応え。ちょっと難しかったけど全部何が書かれていたのか解らなくとも、なんだかよく解らなくとも、なにか良い。

(映画パンフレット)『眠る男』

 全国初の地方自治体製作映画。群馬県製作。

 小栗康平脚本、監督作品『眠る男』(1996)

 (出演)役所広司、アン・ソンギ、クリスティン・ハキム、

・・『泥の河』以来の監督目当てでの鑑賞。特にこの作品に関してはストーリーがどうだったとかでなく、ただただ癒された(観心地がよかったね)。ただ寝ているだけのアン・ソンギさんよりも、役所さんとクリスティン・ハキムさんとの静かな会話よりも、何と云っても、つげ義春さんの漫画(全国の温泉紀行もの)にもあるような、小さな町中の銭湯(混浴)風景が印象的だったかな。

映画の内容というよりも観ている最中の至福感(心地よさ)がたまらないよね。それこそ夢の中の風景にも思えるような幻想感も感じたようだったかな。

とにかく静かな映画だったね。たまぁに(何年かに一度)観たくなるような映画かも。