(映画パンフレット)『ファントム・スレッド』

 ポール・トーマス・アンダーソン製作、脚本、撮影、監督作品『ファントム・スレッド』(2017)

 原題「Phantom Thread」

 (出演)ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル、

 (音楽)ジョニー・グリーンウッド

・・アカデミー賞作品賞のことを思うと受賞作の「シェイプ・オブ~」に比べたら(地味ではあるけど)正直こちらの方を支持するんだがねぇ。なによりストーリーは酷だが(笑いありの)、作品自体品があってバックのスコアもまるでラヴェルの曲のようにも?と思われたポロンポロンとこれまた聴き心地の良いピアノ曲も。

いやぁ、でも、毎度普通のキャラ役を演じないダニエル・デイ・ルイス(年とっても恰好良いよね)も、さすがと云わんとした後年にも残る名演(怪演)したとはいえ・・ホントに観ながらイライラさせられるほどのめんどくせぇ~男っぷりだったよね。ラストに向かって更生していくということを思うと(痛い思いはしたけどね)人生においての伴侶の彼女はミューズ以上のソウルメイトだったんだね。結婚するべき人であったということだよね。だいたい自分の方から声をかけたくらいだしね。

・・でもじっさいに居るんだよね。365日仕事のことばかりと・・。人間、なにが正解で、なにが幸せなのかもわからないなか、ホントになにが起きるのか、いつ運命の出会いがあるのかもわからないもんだよね。

 

(映画パンフレット)『追悼のざわめき』

 松井良彦脚本、監督作品『追悼のざわめき』(1988)

 (出演)佐野和宏、隅井土門、村田友紀子、

・・観た率直な感想としては・・「掃きだめ」「肥し」「性のはけ口」「無間地獄」・・こんなワードがポンと浮かんだ感じだったかな。面白かった、つまらなかった・・というよりも好きか嫌いかでいう好きじゃない余韻があったかな。映画としては素晴らしくゲリラ撮影や炎上シーンによるたぶん消防車ざたにもなったであろう力強い過去のATG調にも思えた作風に日本映画史にも残るに匹敵するとは思えながら・・なにか自分には受け付けられなかったかな。

兄妹の近親相姦ぶりもベルイマンの「処女の泉」のラストを思わせるような・・に、目を見張る展開はあれど、もっとどす黒くもっと刺激的なことを期待したぶん・・もあったし。

・・話には乗れなかったけど、映画の力強さには確かに感服したね。