(映画パンフレット)『CLIMAX』

  ギャスパー・ノエ脚本、監督作品『CLIMAX』(2019)

  原題「CLIMAX」

 (出演)ソフィア・ブテラ、他ダンサーたち、

 ~まさしくダンテの「神曲」地獄篇をも思わせられる、連合赤軍による内ゲバをも感じられたような阿鼻叫喚の体感ゾーン~

・・とはいえ、鑑賞して正直なとこモット残酷地獄絵図を想像してたので思ったよりは・・目を背ける具合は案外無かったなぁ。もっと血みどろの肉片飛び交いのひたすら男女による乱交ぶりもあるかと思ってたので(さすがに逆さの字幕には仰天したね)、過去の監督作を考えるとちょっと物足りなかったような、期待しすぎたような、さらりとまともに鑑賞できた印象。

そりゃぁ、「アレックス」観て「エンター・ザ・ボイド」観て「LOVE 3D」観りゃさすがにそれ以上のものを期待するんでね・・。

ただ、圧巻は冒頭のダンスシーンだね。規律のとれた一糸乱れぬパフォーマンスには観ながら「コーラスライン」のラストのワンを踊るダンサーにも匹敵するくらいの観てて感動があったよね。以来今でもダウンロードしたCerrone「Supernature」を聴きまくり。

たしかにエグサは無かったもののドン!ドン!とビートの効いた音響のなか誰が犯人なのか誰が死んだのかはどうでもよく、一晩の乱交ぶりを覗くだけで観てるこちらもハイになる一種の麻薬映画としても他の作家にはない価値はあるんじゃないかね。

劇場出る際にはフラフラして気持ち悪かったけどね。

(映画パンフレット)『キャプテン』

 ちばあきお原作漫画を映画化、出崎哲監督作品『キャプテン』(1980)

・・もしかしたら自分にとっての野球漫画のなかで一番好きな作品かな。

「巨人の星」を観て「ウソ~!」とつっこみ、「レッドビッキーズ」や「侍ジャイアンツ」を観て友だちらと投球の真似したりした後年・・この「キャプテン」で何度泣いたことか。

そもそも「キャプテン」との出会いは病院の待合所だったと今でも記憶する。当時この作品のことを知らなかったまだ幼かった頃何かの診療で大きな街の病院に母親と行った際診察の待ち時間がかなりかかると看護婦から云われるや時間しのぎにと傍にあった売店(今のコンビニと一緒)の隅の数少ない棚に並べられた文庫本の小説らと一緒になぜか中途半端な巻数の「キャプテン」のたしか16巻と17巻が置かれてて買ってもらい読んだのがこの作品とのキッカケだったと思う。まったくの途中だったけど全編試合のシーンで「ドカベン」とは違うプレーの描写にまた最初から読みたいなと思ったもんだった。

それから何年か経ってテレビでも映画放映としてこの映画版が放映され、さらにまた後年にはテレビシリーズも放映され熱狂したもんだったかな。

影の努力としてお寺で父親と特訓する谷口親子は当然ながら、またそこで陰からみつめる当時のキャプテンの姿にはこちらも観ててグッとくるものがあるよね。たまらんね。

ラグビーでも南アフリカを倒した日本に対してgiant-killing(番狂わせ)をやってのけたけど、その何十年も前に墨谷二中は青葉学園をgiant-killingしたんだよね。