(映画パンフレット)『反撥』

反撥1
反撥2

  ロマン・ポランスキー原案、脚本、監督作品『反撥』(1965)

  原題「 REPULSION 」(不快、嫌悪、反感、)

 (出演)カトリーヌ・ドヌーヴ 、イヴォンヌ・フルノー、イアン・ヘンドリー 、ジョン・フレイザー、

 (音楽)チコ・ハミルトン

 ・・ポランスキー監督長編2作目のサイコホラー、限定空間の性的フェチ的剥き出し映画。マン・レイの作品や『めまい』のタイトルシークエンスを思い起こさせる目のアップから始まり、まだ無名だったカトリーヌ・ドヌーヴさんがなんとも初々しい。全編あまり笑うこともなく終始ムッツリしてて普通だったら可愛いげのないようにも思えたりもするのだがなにぶん器量がいいので観ながらこちらもほっとけない。壁から飛び出る腕に体を容赦なく掴まれるカットにはドキッとさせられたね。のちのホラー『死霊のえじき』で同じようなカットあったね。

・・全編にわたって多くの性的メタファーを多用。ジャガイモから延びる芽、壁や道路の亀裂、ピサの斜塔の写真、電話コードの切断、カミソリなど挙げていったらキリがない。

・・ウサギの丸焼きを観てると『イレイザーヘッド』の嬰児が思い起こさせるね。

(書籍)(夢に関する本)『コンシャス・ドリーミング』

コンシャス・ドリーミング1コンシャス・ドリーミング2

ロバート・モス著『コンシャス・ドリーミング』(2002)

・・以前にオジブア族(ネイティブアメリカン)の作られたドリームキャッチャーを専門店で買い今も枕元の壁に吊るしてあることからも(それ以来)夢とネイティブアメリカンの関係本などないかなぁなど探っていた時期にこの本を見とめる。初めて知った名前「コンシャス・ドリーミング」。どういった夢だろうと期待して読む。

・・なんだぁ~(がっかり)じゃないが、著者曰く文面によると、一般的にはコンシャス・ドリーミングというよりは今では自覚のある夢(明晰夢)という呼称の方が広く使われていますと・・。同じことだったのか。

・・これといって新しく知ったこと、驚いたこと、そんなことあったのか?と知ったことなどはあまり見られず他の本でも書かれているシャーマンに関する夢見の歴史や技法など書かれてはいたが(ドンファンの教えの両手のひらを見ることも)既に知っていたことなので期待もしてたぶんちょっと残念。いろんなシャーマンたちの紹介でもオジブア族については一言も書かれてなかったね。