(映画パンフレット)『息子』

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 椎名誠原作「倉庫作業人」などを基に映画化。山田洋次監督作品『息子』(1991)

・・みんな(主演の三國さんはじめ長瀬さんなど)流暢に東北弁話されてたよね。聞いてて気持ち良かった。この映画、現代版「東京物語」といった感じだったかな。長男の嫁さんの原田さんは現代版原節子さんのような印象にも思えたり。とにかく長瀬さんと和久井さんのエピソードは純な展開に気持ち良かったね(手紙を渡してから家への通いになるほどの緊密ぶりになるまでの過程が端折られてたような時間経過にちょっと欲しいと思ったこともあったけど(手話など習ったりする過程やらなど)、とにかく「いいではないか!」に観ながら涙出そうになるくらい共感と感動に胸ときめいたかな。時々NHKなどでの手話番組や別の聾者の番組など観たりもするけど、(これは個人的な一方的な独断としたイメージなのだが)ホントに女の子から少女から女性から耳の不自由さのあるハンディとは別に容姿(容貌)の綺麗な美しい人が多いよね。映画出演暦のある忍足さんはじめ一般の方にもテレビなど観ててキレイなひとがホントに多い・・と、和久井さん観て改めて思ったりした。

・・正直に云うと、山田洋次監督作品は「寅さん」から「黄色いハンカチ」から「故郷」からいろいろ、個人的趣向もあってか、映画館、レンタルソフト、テレビ放映など積極的に観てみよう観たいという気はあまり無い方なんだが、なんらかのキッカケで観ると・・これが良いんだよねぇ~。同じ日本映画でありながらも北野映画や黒沢(清)映画などと並べると、とても同じ日本を舞台にした映画とは思えないような(なにかサザエさんを観てるような)地味ながらも落ち着いた雰囲気になんか違うよねぇ~など毎度毎度思うものなんだが実際観るとホロっとさせられ、観終わった後味もやっぱりいいんだよねぇ~。心もあったまるというかね。

(映画パンフレット)『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』

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アルタード・ステイツ2

 

  ケン・ラッセル監督作品『アルタード・ステイツ 未知への挑戦』(1979)

  原題「Altered states」

 (出演)ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン、チャールズ・ハイド、

   アメリカの脳科学者ジョン・カニンガム・リリー自らによるアイソレーション・タンク(感覚遮断タンク)内での幻覚研究、感覚遮断実験での変性意識状態(altered state of consciousness・・日常的な意識状態以外の意識状態。白昼夢、体外離脱、前世体験、臨死体験、宇宙空間への飛行など体感)をモデルとした映画。閉所恐怖症者には絶対にできない実験。

・・初めて観たケン・ラッセル作品。この映画は淀川さん解説の「日曜洋画劇場」での吹き替えでよく放映されてた(毎年一回は放映されてたくらいの頻度のイメージ)ような感覚ある映画。

それで二度三度観たような。とにかくラストの物質化する主人公の造形のグロテスクさが特に怖ろしく脳裏に残ってる。

・・ウィリアム・ハートさんのデビュー作らしいね。

・・パンフの表裏のデザイン(レイアウト)は孤立あるアート感な表紙と、極彩色サイケデリックな裏面でありながらのうるさくないシンプルさがいいね。

この映画の実験(タンキング)はのちのヘミシンクにもつながるってことかな?