Updated on 5月 10, 2018
(映画パンフレット)『天使』
・・パンフレットでありながら毎度画集のようなものを見ているような感じにさせられる。まずスタイリッシュな表紙(キャラクターがターセム監督作品内にいかにも登場しそうな怪物っぽい)からアーティティック。中味での4ページにわたって掲載されてるフィルムパーコレーション調の劇中写真も前衛的。
・・映画の内用に関してはあぁだこぅだ語り合いたくなるような映画でなく、ただひたすら展開される幻想的、悪夢的反復を眺めるだけとなろう。物語もないのだから。とにかく74分の作品鑑賞後はパンフレットを手にとって今観たばかりの幻夢の余韻にただただ浸るだけ。夜中などに観ようものなら夢でうなされそう。
このパンフレットを購入時、同監督作品『海辺にて』(1992)の作品解説の一枚紙も中についていてなんだか得した気分。