(映画パンフレット)『太陽の塔』

太陽の塔(映)1太陽の塔(映)2

関根光才監督作品『太陽の塔』(2018)

・・OPEDにフィクションパート(荒野に立つ塔と少女)を加えた教養(バタイユから熊楠まで)ドキュメンタリー映画。

・・素直に面白かったんだけど、各人たちの話す、語る、推測する、回顧する、断言する、などの情報量があまりにも多いため、次から次へとみんな止めどなく語るので追いつかないくらいの頭がパンクしてしまいそうだったかな・・。

・・要は、太陽の塔とは、岡本太郎という芸術家の体を借りて(霊能者のように)作るにいたった神からの啓示(偶像)なのではないか・・と思ったりした。万博会場のなかで唯一壊されなかったもの(壊すことのできなかったもの)、つまりは古代縄文土器のごとく、あるいは壊すことのできないタブー的なもの(映画でいうとフィクションパートのように荒野に立つ有様を見るとキューブリックの「2001年~」のモノリスのような象徴のごとく(ちなみにエンドテロップのバックは同じく「2001年~」のスターゲートのようなスリットスキャン)なるものかもしれないと映画を観ながらひとり思うことがあった。

・・塔についてさまざまな人も語っていた「・・役に立たないもの、答えのないもの、無意味なもの・・」・・ちょうど今もこうして日記がてら誰の為でもなく綴っている夢やらパンフやらも役には立たないし無意味なものでもあろう。・・でも自分は続けて綴っていく。

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