(映画パンフレット)『ペイネ 愛の世界旅行』

 レイモン・ペイネ原作「ペイネの恋人たち」を長編アニメーション映画化、チェザーレ・ペルフェット監督作品『ペイネ 愛の世界旅行』(1974)

 原題「Il Giro Del Mondo Degli Innamorati Di Peynet」

 (音楽)エンニオ・モリコーネ

 『恋愛賛成!戦争反対!』

・・やっぱり映画ってもんは個々によって観るタイミングってものがあるんだろうかね?

映画の存在はたしかに昔からチラリみたパンフの表紙やらポスターやらキャラの描かれたグッズ商品なんかで知ってはいたんだけど特に正直関心は無かったよね。

それで、この時期だったからこそだったのか?ふと見た安価で売られてたパンフをなにげに見て何故だか気になって買って・・初めて観ることに。

・・いやぁ、しみじみと人恋しくなるような映画だったね。よかった。愛おしかった。モリコーネのメインテーマの哀愁感というか、毎度毎度のモリコーネ節のツボにはまったし(特に「ウエスタン」のハミングのように急に高音とあがるところのように今回も似たような聴き心地にジンワリとなったり)。

なにより冒頭のオープニングタイトルでの手を繋いで駆けていく二人のシルエットだけでもなんだかホロリさせられたりも。余談だが先日観た「シシリアン・ゴースト・ストーリー」の二人の少年と少女の手を繋いで駆けていくさまのエロでないラブの象徴たる親愛の表現として行為にグッときたことにもダブったりもね。どちらの映画の登場人物もそうだけど、ずっと寄り添う二人を見届けていたいと思ったよね。

この映画に関しては単純に主人公バレンチノとバレンチナによる時空を超えた世界旅行だったけど、観ながら我が生涯の一本「銀鉄」にも通ずるものも感じたかな。他にもダンテの「神曲」要素も?・・みんな二人組の時空を超えたものという共通性があったりもね。

・・今やアニメといえば緻密なCGもあったりなどの豪勢ぶりも普通だけど(今や鬼滅が凄いことになってるらしい)・・観ててもどうも疲れちゃうもんもあるよね。味気なく思うこともあったりなどもね。リアルだから良いのか、緻密だから良いのか・・じゃなくて、カクカクしても安心して観られる味のある作品の方がよっぽど記憶にも残るよね。だからこの映画を観た時ちょうど感じたのが以前昔に「風が吹くとき」を観た時の感動と同じような余韻を今回も感じたかな。

・・いやぁ、よっぽど気に入ったか、絵本も買っちゃったな。

・・あと、いつか時間あったら軽井沢のペイネ美術館にでも行ってみようかな~なんて思ったりもしたけど・・男ひとりで行って・・寂しいもんがあるかな・・。