(映画パンフレット)『ユージュアル・サスペクツ』

 クリストファー・マッカリー脚本(アカデミー脚本賞受賞)、ブライアン・シンガー監督作品『ユージュアル・サスペクツ』(1995)

 原題「The Usual Suspects」

 (出演)ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラック、ベニチオ・デル・トロ、

 (音楽)ジョン・オットマン

・・もう、これはクライムサスペンスの傑作でしょ。

公開前の劇場予告から、公開時のテレビなどでの宣伝CMの「見破りますか? だまされますか?」にまんまとハマってテアトル東京(もとい、銀座テアトルシネマだった。しかも唯一の一回行ったこと)まで観に行ったかな。

いやぁ、数映画観れども、こんな映画観たことない・・と、エンドテロップ時や場内明るくなった後もなにか呆然と固まってしまったかんじだったなぁ。「え!?そういう映画?」ってね。いったい自分らはなにを(2時間弱の上映)観てたんだ?とキツネに騙されたようななんとも云えない騙されたというのか、ヤラレタ感いっぱいで劇場出たかな。

一番のトリックはまだ当時俳優ケヴィン・スペイシーをそんなに知らなかったことでのノーマーク人物だったことかな。後半からラストにかけて何かある、タダではすまされない、なんかも思ってもいなかったもんね。あと、悔しいかな、劇中のカイザー・ソゼのイメージ像がチラリ映るんだけどロックシンガーのようになびく長髪なんだよね、あれ、完全にミスリードだよね。

こういう気持ちの良いトリックを味わったのは、ちょうど綾辻行人さんの「十角館の殺人」を読み終わった時のヤラレタ感が思い出されるよね。