Updated on 9月 21, 2017
(映画パンフレット)『黒水仙』
マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーの共同監督作品『黒水仙』(1947年)。
・・映画を観たキッカケは、往年の女優デボラ・カーの出演作品ということと(そのわりには、この映画を観ながらあれ?そういえば、デボラ・カーって、他の作品に何に出ていたっけ?とド忘れしたり)、いつかどっかでみかけた映画の予告編だったかでの一瞬映った登場人物(たぶんルース)の鬼と化した化け物のようなじっと睨む恐ろしい形相に、これは只事ではない映画だなと感じ(それまでは題名も知ってたしポスターやパンフなどで作品の存在は知ってたのだが文芸調なホンワカしたウェルメイドなものだと先入観)、興味が湧き、いざ鑑賞。
・・たしかにATG映画「尼僧ヨアンナ」(こちらはいわば尼僧版エクソシスト)に比べればインパクトさには勝らないが、ただ、ラストにかけてのホラー映画のような展開になってしまった恐怖に退屈することもなく面白く堪能した。
劇中のセリフでも云ってるように”土地柄に気が変わってしまった・・”を捉えると、「インドへの道」のようだね。
・・とにかくなにより尼さんになる前の(回想時の)デボラ・カーやルース(鬼と化した)などの僧服を着ていない堅気の姿がホントにおキレイなこと・・。