Posted on 3月 26, 2017
(映画パンフレット)『おもいでの夏』
ロバート・マリガン監督作品『おもいでの夏』(1971)。
・・邦題も良いが、原題『Summer of‘42』・・良い。
映画は全編にディフュージョン(紗)があってノスタルジックな映像がほんとに美しい。鑑賞後には余韻に浸るため息が思わずもれてしまう。
個人的にはこの映画、「ある日どこかで」と同じ匂いのする映画と感じる。
・・まず内容、俳優よりも先にミッシェル・ルグランのピアノ曲メインテーマが印象に強く残り最高傑作と思う。内容的には、「スタンド・バイ・ミー」(こちらの方が先に観たので)のような登場人物の一生の記憶に残るひと夏の経験と出会いと別れという切なさといった秀作であろうか。青年たちによる性の匂いムンムンの甘酸っぱい青春映画。
ただ、ひとつだけ、ご主人戦死の知らせの晩、あぁなるもん(行為)かな?と違和感もあったが、波の音のみの静かななか、観てるこちらも悲しみと切なさでいっぱいだったかな。主人公ハーミーもそれまでは女の子の肩を11分も触っていたという初々しい次元がその晩には終始笑顔のない人生の初体験になるとはねぇ・・。
そしてドロシーを演じたジェニファー・オニール。
この映画によって映画史上、全男の子たちにとっての永遠の“お姉さん”の称号を得たのではないかな・・。・・パンフの表紙の絵もポスターのように部屋に飾っていたいデザインだね。