Posted on 7月 21, 2016
(映画パンフレット)『かもめのジョナサン』
1970年に出版されベストセラーとなったリチャード・バックの同名小説を映画化。ホール・バートレット監督作品『かもめのジョナサン』(1973年)。
・・まさに”大人のための寓話”とでもいおうか。
昔から存在は知ってたのだが題名のみで正直関心はなかった(勝手な個人的先入観で苦手なファンタジー系かミュージカルのようなものだと思ったりしてて)・・。
先日ふと手に入れたこの映画のパンフレットをキッカケに原作を読み映画を鑑賞。この時期に自分もこの作品を得たというのにはなにか意味があったのだろうか・・。
・・原作(本)では味わえない映像としてのこの映画ではバックに流れるニール・ダイアモンドの心打たれる歌詞とメロディーにも余韻ある感動。
スタッフとしては常に飛行するジョナサンを画面の中央に撮るカメラマンの素晴らしさもあるが、そのジョナサンはじめカモメたちを調教したバードトレーナー(やはりというか、ヒッチコックの『鳥』のスタッフ)の仕事ぶりも素晴らしい。
・・劇中、砂丘の中を一羽トボトボ孤独に歩むジョナサンの姿をみてなにか自分をみてるように感じたり。
・・原作と映画、どっちが良かったかというより、映画を観て改めて思ったが、映画のみ観るよりも個人的感想としては原作を読んだ方が映画の全編の世界をより楽しめるのではないかと思った。
・・夕日を背に、月光を背に、一気に降下する飛行するジョナサンの姿が本当に美しい。