Posted on 10月 16, 2016
(映画パンフレット)『君の名は。』
新海誠監督作品『君の名は。』(2016年)。
・・当初は連日のニュースでの興行収入100億円超えや数週間にわたってのランキング1位などの話題を目にしながらも正直自分は観たいという気はなかったが、ふとみかけたテレビでの或る映画紹介での解説でポツリ云ってた”・・夢の中で・・”・・え?!夢ものなの?・・と、(ちなみにそれまでまったく予備知識無かった)当然夢に関することになれば黙っていられないと急きょ平日の午後なら混み混みでなく観られるんじゃないかといざ日劇(有楽町)で初新海作品を鑑賞。
・・率直、年寄りの感想みたいなこと云うが、今やこういう映画が受けているのかな・・と。正直、面白かった面白くないというより時間が経ってあまり心に残っていない。まさに鑑賞中最大限に楽しむ感覚。
(・・ちなみにパンフレットは毎度基本は気にいったり感動したりした際買うのだが、今回はヒットの原因やなんらかしらの情報が知りたく購入。)
・・映画が始まり冒頭からPVのようなチャカチャカとカットの目まぐるしいポップさにちょっとついていけない感が・・。そして本編に入ると、ATG映画「転校生」を観た時にも感じた体の入れ替わり(しかも今回は夢の中における・・ということは意識のはっきりしていることを考えるとつまりは明晰夢?)によるお互いの裸体を知られているという根本的”猥”な部分もサラリと流されている。云ってみればそれぞれトイレにもいくだろうし入れ替わっても風呂にも入るであろうし。つまりは格好いい(かわいい)顔して本来は局部も知られているはずだ。そういう裏事情もかわされている。そういう現実的なことを自分は観ながらやはり気にはなった。
隕石の落下については「サマーウォーズ(細田監督)」を思い起こしたよりは自分はどちらかと云えばより悲劇的終末を描いた「メランコリア(ラースフォントリアー監督)」の方を観ながら思い起こしたり。
・・洋画しかり邦画しかり、興行収入で何百億や観客数何百万人といった映画は(偏見かもしれないが)個人的に思うとその時に楽しんであまり心に残らないものが多いと思う・・。
その逆という訳ではないが今でも日々自分は「ある日どこかで」にハマりっぱなし。心に残ってるというか、染まってしまっている。
・・なんでこの映画「ある日~」を引き合いに出したのか・・。この作品、初公開の頃、興行収入~億円どころか不入りで二週間ほどで打ち切られた作品であること。他にもごく短期間で打ち切られた作品にあの「博士の異常な愛情」もあったりなど・・。つまりは人気のない(不入りな)作品はダメなのか?というとそうでもない作品もなかにはあるという個人的擁護もふまえたことが云いたかっただけ。
・・来月にはネットで注文購入した輸入ポスター(勿論、「ある日どこかで」のポスター)が届く。楽しみでショウガナイ・・。