Posted on 11月 27, 2016
(映画パンフレット)『故郷の香り』
フォ・ジェンチイ監督作品『故郷の香り』(2003年)。
・・古書店のパンフレット棚にあったのを見て初めて映画の存在を知り、中をペラペラめくり見ると、監督が「山の郵便配達」の監督だとわかり観てみようと。
・・ご期待にそえての思った通りの映画で、ゆっくりと時間のすすむ田舎でのお話に観てて気持ちが良かった。特にメインの二人の朝の霧の中でのブランコの相乗りするシーンなどは背景の山並みはまるで水墨画のようで美しい。さらにバックに流れる「山の~」と同じ音楽を担当した三宝による高音の笛をメインとしたスコアも聴き心地が良い。
・・展開は登場人物三者による三角関係?香川さん(ヤーバ役)のみすぼらしい夫役が残り二人の引き立て役に見えてしまってなんだか可哀そうにみえてしまった(反面、中国人役なのに流暢な会話も不必要なろう者という設定はある意味良い逃れだったかも)。ただ、ろう者というより観ててなにか精神未発達者のようにみえてしまったりと。
それでも観終わった後、”何が幸せなんだろうなぁ~”なんて真面目に考えたりしたものだった。