Posted on 7月 28, 2016
(映画パンフレット)『真夏の夜のジャズ』
製作、撮影、監督、バート・スターン作品『真夏の夜のジャズ』(1959)フランス映画社発刊版。
・・ロックフェスティバルの”ウッドストック”とは打って変わった長閑なジャズフェスティバルのドキュメンタリー。市川昆監督の「東京オリンピック」しかり、本番(プレー)の模様だけでなく準備段階から練習風景にいたるまでも盛り込み、延々と舞台での演奏が流れるのではなく、数々の曲をバックに様々な周りの風景(観衆の反応や表情、ヨットレース、特に天真爛漫に無邪気に戯れる子供たちの姿がほほえましい)を現地に居るような心持で観てて和んだ。
全編にわたってフィルム映像がなにか”銀残し”処理をしたでもようなくすんだカラー感がいい。サッチモのダミ声もいいね。
・・(映画の中だけにおいて)人種闘争もなく、テロもなく、笑いあり、歓声ありの本当に古き良き50年代アメリカの幸せなひとときである。
・・家庭で楽しむ場合、映画としてだけでなく映像を消してBGMとしてもこの作品は聴き心地がいいと思う。
・・パンフレット(フランス映画社版)はSONY版(後日掲載)に続いて購入。実際手に入れるまで正直このパンフの存在を知らなかった・・。