(映画パンフレット)『Here』

  ベルギー映画。バス・ドゥボス脚本、監督作品『Here』(2023)

  原題「Here」

 (出演)シュテファン・ゴタ、リヨ・ゴン、セドリック・ルヴエゾ、

・・静かで緑多き動く絵画を観たような(時々眠気も誘う)思った通りのアート系映画。同時公開の『ゴースト・トロピック』は未観(とりあえず予告編を観るにこちらだけ観ようかと判断)。

・・毎日、数ページづつ嚙みしめるように読んでるソローの「森の生活」とリンクするような心地のいい映画。バックにある移民問題など差し置いても(抜きにしても、もしくはどうでもいいような)、ヒトの出会いのワクワクさ、純粋な交流、営みなどスピリチュアルを感じた。フィクションといえども二人にとっては出会うべきソウルメイトだった?

 冒頭からの、小津映画にみられるような切り取られた風景の並びだけでも満足。ただ、本編中にちょっと長いなぁと感じたとこも確かにあったけどね(そこがやはり眠かった)。

・・まだこの本編(最後にいたるまで)ではけっきょくこの二人にとってプラトニックな性的な疚しさを感じさせなかったが・・車をとりにいった彼にとって下心あったのかどうかが気になったね。

・・パンフの表紙のヒロインの顔を見るなりどうも老けた四十代五十代のようなおばさんに見えてしまう。もっといいスチールなかったんか?どうせなら主人公との2ショットでなにかなかったのかなと。