(絵本)『Hotel~ホテル~』

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 画と文、黒井健『Hotel~ホテル~』(1992)河出書房新社

・・古書店でふと手にとった小さな絵本。勉強不足ながら作者黒井健を初めて知った。

表紙の描かれる猫のキャラクターに興味がそそられ、中をペラペラとめくり30ページほどのお話というか、風景を堪能する。そしてこれは立ち読みだけでは勿体ないと感動に包まれ即購入。

・・ホントに静かぁ~な夢の中の模様のような(カチャカチャとホテル内の環境音しか聞こえてこなさそうな)世界。

キャラクターたちが猫だから(猫好きだから)この絵本を購入したという訳というよりは、雰囲気として作家ますむらひろし版の銀河鉄道の夜(何度も書くが、85年作品の映画は我が生涯オールタイムベストのうちの一作)を感じたので(なにか近いものを感じたので)良いなぁと思い購入。

・・読後の余韻が良い。余計な説明や会話がない。

もしこの作品が映像化されたとしたら眠くなってしまうような夢見心地的風景だろうなぁ。

・・こういうお話を読むとまた自分の癖(影響癖)で真似したくなり、気ままにブラリと独りで何処か静かなホテルのロビーに立ち寄ってお茶したりくつろいだりなどして気に入ったら泊まったりなどして・・。

・・もう少し歳とってからかな?(まだ早いかな?)

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