(小説・エッセイ)(夢に関する本)『夢日記(島尾敏雄)河出文庫』

 島尾敏雄著『夢日記』(1992)河出文庫

 ~巻末に奥さんのミホさんによる(「夢日記」によせて)収録~

「・・口をもっていくとdeepkiss・・」

「・・地球滅亡が確定した・・」

「・・金剛柔倒流という空手の流派・・」

「・・誰かわからない、バスだったかタクシーだったか・・」

「・・黒人の少年となって・・」

「・・何とかスララと書いた・・」

「・・汚物を流さずに残してる・・」

・・古今東西、これぞ夢日記本の代表的一冊。飾りも肉付けもなく、よく覚えていなければ「~~のような」や、「・・・・・」など誤魔化さず思い出せないなら思い出せないまま素直に綴られている。タッチは漫画版でいうと、つげ義春のようで単純だが自分にとって親しみの感じられる一冊であるかな。