(書籍)(エトセトラ)『孤独の研究』

孤独の研究1
孤独の研究2

  木原武一著『孤独の研究』(2016年)PHP研究所

・・書棚に並ぶ本のなかのこの本のタイトル「孤独」がまず目にとまりパラパラと中をめくってみる。即購入。買った動機は(孤独)と偉人たちの暮らしぶりを知りたく、なかで紹介されてるプルーストや(グレン)グールドの項目など気になり買った。そして今回(縁あったのか)興味あった項目以外の未読だった項目(人物)を一応読んでみようと新たに(初めて)ひとりの偉人を知ることとなる。

スイスの大学教授だったフレデリック・アミエル。死ぬまで日記を書き続け、それこそプルーストの『失われた~』に匹敵するほどの膨大な量(一万七千ページ)の日記を残したことにより有名となってるらしい・・が、自分は初めて知った。のちのトルストイや他の偉大な作家たちにも影響を及ぼしたと云われてる。

これもなにかの縁であろうか・・。著者木原氏の書かれてるアミエルに関しての文章や説明に多くの共感する部分もあり(自分と共通する部分などあったりと)、近々どこかで本(岩波から出てる)を買って読みたいものだ。

・・先週も高野悦子著の「二十歳の原点」シリーズ三冊の文庫を買って読んでる最中であり、枕元にある『アナイス・ニンの日記』含め、どうやらここ最近は日記ものに縁があり影響を受けている自分がある。さらにここで『アミエルの日記』を読みだすと更にこれからの自分のライフスタイルに変化が出てくるのではないかと少々(ウキウキに)思ったりなど。

「・・世界において唯一の拠りどころ・・女の忠実な胸・・(日記より)」・・気になる。

「・・人間にとって、そうせずにはなかなか生きてはゆけないという行為のひとつに、自分の意志を表現し、伝えるという、コミュニケーション行為がある。・・(155頁参照)」 「・・失われた時間はけっして消え去ったわけではないこと、それは記憶のなかに当時そのままに保存されていること、そして、失われていたと思っていた時間を取り戻すことによって(なんとも言えぬ快感)が与えられることをプルーストは発見した。・・(189頁参照)」 ・・特に響いた箇所。

・・また(自分のこれからの生活に影響を与えるであろう)大変な偉人を知ってしまった。

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 (2022年秋)

・・3,5,6章の、グレン・グールド、プルースト、アミエルに続いてふと出会った(知った)ショーペンハウアーの存在。「孤独と人生」を読み、後日には「幸福について」も購入予定のなか、そういえばと、久々、本書を棚から出してみると、やはりあったと、第二章のショーペンハウアーの項目。じっさい改めて読んでみるとショーペンハウアーの提唱する孤独論や幸福論はそれほど紹介されていなく、どちらかと云えばショーペンハウアー自身の歪んだと云うのか周りとうまくいかなかった生涯ぶりが書かれていて、なんとも、気の毒だったというか、めんどくさい頑固者だったんだなぁと。 今回、改めてショーペンハウアーを通じて、今世においての自分の生き方のキーワードのひとつに「孤独」というものが大きく関わっているんだなぁと(まだ決めつけもどうかと思うが)感じつつ、無理なく人々と関わっていきたいと思うんだが・・どうだか。

 

 

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