Updated on 12月 16, 2022
(書籍)(夢に関する本)『ネガな夜』
現代アーティスト大竹伸朗著『ネガな夜』(1998)作品社
・・自分にとって、豪華本の夢日記『DREAMS』以来の大竹作品。大竹作品というよりかは夢本として購入。
・・カバーの深いブルー、オーラソーマを思わせるような二層のグラデーションを見るやロスコの絵も思われて手にとらわずにはいられない(どんな本かもわからないまま)衝動があったかな。
帯では坂本龍一さんが、なかに挟まれてる数々の挿絵のことを「・・ねじまがったパウル・クレーみたい・・」と書かれてるけど、自分は一目見て池田満寿男のスケッチ画や、フランシス・ベーコンを感じるラフ画にも思えたね。
さて、中身の数々のエピソードを読んでみると、内田百閒ほどダークな感じがなく、エロ、グロ、エゲツさもあまりなかったような・・。意外とポエティックな創作短編集に思えたかな。
という訳じゃないが、その後に買った稲垣足穂の『一千一秒物語』に期待しようかと・・。
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・・現在、東京国立近代美術館で氏の個展が大々的に開催されてるせいか各局(NHKから民放まで)テレビで特集されたり番組も二つ三つ放映されたりしてるね。この『夢の記憶』や『ネガな夜』のこともあって番組など観るが、どうだろぅ、氏の作品に関しては自分はあまり湧かない。あくまで夢に関する本として2点ほど氏の著作品を購入したのだが、あくまで夢あってのことで(たしかに夢をもとに作られたものもあるらしいが、メインでなく中の一部のジャンルとしてで)正直自分には触手が伸びない。 どっちかと云えば、今、金沢21世紀美術館で開催されてるイヴ・クライン展に行きたいと思ってる。イヴ・クラインに関しては20年くらい前から好きというか関心あるアーティストのひとりだったしね。