Posted on 8月 7, 2019
(映画パンフレット)『宇宙の法則』
井筒和幸脚本、監督作品『宇宙の法則』(1990)
(企画)尾張一宮在住、小島敏弘氏による地元の街おこしの為に映画製作。
全編デイライト(太陽光線)フィルムで撮影。
(出演)古尾谷雅人、長塚京三、芦川よしみ、横山めぐみ、鳥越マリ、三木のり平、
・・公開当時は上映されてたのは知ってた。毎週末の深夜に聴いてた日本映画専門の情報番組で新作案内で紹介されてたのを憶えてる。
ただ、それから30年弱(内容からタイトルから)観ることはなかった。
先日の古書市でパンフ棚のなかに100円で売られているのを知り一応購入。そして後日鑑賞。
・・いやぁ期待してなかったけど心に染み入ったねぇ。ホウ・シャオシェン監督作品のようだったね。しかもこの映画10代や20代の若い男女が観ても深くは刺さらないだろうなぁ、ピンとこないかもしれない。ということで幸いか今自分も観るべき映画だとおもってた。
・・役者陣では(やはりというか)女優たちが良かったね。特に映画初出演だったというらしい横山めぐみさん。主人公の妹の大学生の役だったがしっかり者のせいかお姉さんのように見えたりと。妻として母として切り盛りする(庶民的色気を感じた)芦川よしみさんの薄幸ぶりも良かったね。
・・まだ当時は携帯もメールも無い頃で、固定電話や通信手段としての手紙もなにか新鮮に見えたね。
・・今自分が普通に生活しているなかで、日頃悟っているわけではないのだが、これまで生きてきた過去や今現在のことやこれから訪れるであろう未来も生まれてくるまでにシナリオが書かれ、それを自分が演じ生きていると思っている。そんなことを思うと、この映画も「あれよあれよと自然とコトが進み」「会うべくする人と出会い」「自分の知らぬ間にも誰かが導いてくれたり」などのまさにシナリオのように(宇宙の法則)として全人類は動いてるのだ・・ということなんだろうね。
・・劇場公開当時はなんの興味も持たなかった自分もこの時期に出会えたこと、そしてシックリきたということを思うとこれも縁なのかなぁ~なんて思ったりもするね。観てよかった。