(映画パンフレット)『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

  ジョン・ワグナーとヴィンス・ロックの原作グラフィック・ノベル(コミック)を映画化、デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)

  原題「A History of Violence」

 (出演)ヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス、ジョシュ・オルソン、マリア・ベロ、ウィリアム・ハート、

 (音楽)ハワード・ショア

・・パンフは絵本のように厚い珍しいタイプ。

・・個人的にはクローネンバーグ作品は義務的必需鑑賞作品。原作のグラフィック・ノベルは未読の状態で(予備知識もなにもまま)鑑賞。

いやぁ~面白かったなぁ~っていう余韻じゃぁなかったね。痛快とは逆な、なんだかシンミリなってしまった家族映画であったかな。クローネンバーグ作品お得意の人体破壊もたしかにあって長年のファンとしては待ってましたもあったけど・・マフィアたちの恐怖感もなく(昔の香港映画での親分を守る下っ端どもじゃないけど、え?こんだけ?っていうほどのとりまきの少なさに大丈夫?そら云わんこっちゃない(主人公にやられる)というのに観てて消化不良。

・・実は過去には~~だったものとしては『トータルリコール』や『ロングキス・グドナイト』なんかが思い起こされたりしたなか、愛した夫は~~だったなんて現実的にはないよね。身元調査じゃないけどせめて一緒になる前にはどんなひとなのか(人だったのか)知るべきだよね。

・・アメリカ映画あるあるじゃねいけど学校で必ず居るいじめっ子というのか挑発野郎は映画として観てるだけでも気分わるくなるし腹が立つ。その子に対しても息子はやり返したのだが、けっきょく『ミュンヘン』でもないけど、暴力(他にも復讐や報復としても)は暴力を生むってこともあるよね。

・・出演にエド・ハリスやウィリアム・ハートもいて豪華贅沢で貫禄もあっったけど、みんな頼りなかったね。

・・クローネンバーグ作品おなじみ音楽を担当した今回のハワードショアのスコアも期待に添えて全編不安はつきもの。ただ尋問するだけでも観ててヒヤヒヤするくらいに撃たれるんじゃないかと。