Updated on 4月 22, 2020
(映画パンフレット)『水のないプール』
若松孝二製作、監督作品『水のないプール』(1982)
英題「A POOL WITHOUT WATER」
(出演)内田裕也、中村れい子、浅岡朱美、
(音楽)大野克夫
・・まさに毒のあるファンタジー。ある意味、男にとっても女にとっても夢物語的なものだったかな。でも実際に起きた事件(仙台クロロホルム連続暴行魔事件)を基にしたとはいえ自分にとってはなんとも笑ってしまったコメディーだったよね。
・・正直書くと、まるで過去にみた自分の明晰夢での行ないを映像化したような部分も観てるようなシーンもあって少しこっぱずかしいものもあったかな。特に劇中、主人公が深夜に寝込みの女たち(いくら暑いとはいえ窓開けた網戸状態とはさすがに不用心な)の部屋に静かに忍び込んでの犯行シーン(注射針から発するクロロフォルムが性器から発射される精液を連想させるよう)のドキドキ感がたまらなかった。
・・登場人物では、カメラ目線でキツとにらむ内田裕也さん はその後の「十階の~」や「コミック雑誌~」にも通ずる独特なキャラぶりがうかがえるが、なんといっても自分にとってのこの映画は中村れい子さん のジト~と汗ばんだ裸体に半開きのクチ、さらには声にも出ない喘ぎの表情が観ながらこっちも欲情そそられたね。