Updated on 4月 20, 2020
(映画パンフレット)『110番街交差点』
バリー・シャー監督作品『110番街交差点』(1972年)
原題「Across 110th Street」
(出演)アンソニー・クイン、ヤフェット・コットー、
・・たぶん自分の他にも多くの人もいるかと思うけど、映画を知ったキッカケはやっぱりタランティーノ監督「ジャッキー・ブラウン」の主題歌として使われてたのを聴いてこの映画の存在を遅ればせながら知ったね。
この映画「110番~」での冒頭のボビー・ウーマック歌う主題歌は「ジャッキー」のものよりも少し早いテンポ(ボンゴの音から始まる歌はサントラにはない。どうやら映画用としてインストと歌を組み合わせたものなのかな)で、個人的にはこっちの方が好きだなぁ。
映画の中身は「夜の大捜査線」のシドニー・ポワチェとロッドス・タイガーの時のような人種問題もこの映画で描かれてるけど、この作品でのアンソニー・クインとヤフェット・コットー間の対立の方はちょっとオトナシかったかな。
主演はアンソニーの方であろうかね?・・そうだとしても(見た目からアクが強い)自分はヤフェットの方に目がいってしまう。顔からしてインパクトがあったせいなのか、この映画出演後、007(死ぬのは奴らだ)に出演。さらに我らの永遠のヒロイン、ジェーン・シーモア(「ある日どこかで」の)もボンドガールとして出演もしてる。
・・この映画もそうだし、「黒いジャガー」もそうだけど、70年代ブラックムービーは過激でバイオレンスな映画もたくさんあるけど、なんでか、自分には安心して観ていられる。なんだろ?あの安心感ってやつは。
残念な点としては、アンソニーン・クインのなんだかあっけない幕切れ。エンドクレジットにいたるストップモーションカットがなんだか観てて死んだのか?中途半端な格好悪さに観心地良くなかったなぁ。
・・やっぱりと云うか、さすが、この映画は(も)「黒いジャガー」同様オープニングのタイトルシークエンスが本編よりも格好いいし見ごたえある。