Updated on 1月 7, 2023
(映画パンフレット)(ATG映画)『不連続殺人事件』
坂口安吾の原作小説を映画化、曽根中生脚本、監督作品『不連続殺人事件』(1977)
(出演)嵯川哲朗、夏純子、金田龍之介、田村高廣、内田裕也、小坂一也、殿山泰司、初井言栄、伊佐山ひろ子、石浜朗、絵沢萠子、内海賢二、宮下順子、粟津潔、
(音楽)コスモスファクトリー
・・もぅ何十年前か原作は一回読んだがすっかり忘れてしまった(唯一偽装トリックは覚えてた)。ATG映画を立て続けに観ながらハマっていた頃だいぶ経ったあとで映画化されてたことを知って、しかもそれから何年かと経って観た。
・・率直に云って、冒頭からの怒涛の人物紹介から立て続けにおこる殺人事件に整理もできてないうちに次々に展開されるスピーディーさに後で観返すほどの二回目が必要。バタバタしてるうちに全員そろっての解決へとなってしまった感だった。
・・まず(もぅなにより)my favorite actress夏純子さんの出演されてることにまず観る意義動機愉しみがある。しかも今作は主演級の出演。曽根監督ならではの鮮血ありの体を張った演技に良い役も悪役もなく年月経ったあとにも変わることなく画面から観られる美しい女優さんの一挙手一投足に惚れ惚れ。
名探偵巨勢博士役が(まさかのと云うか)小坂さんと知った際にはさすがに驚いたが、これまた似合ってたかな。気性も荒くない温和なやりとりが原作と違和感なかったような。
オールスターキャストというのか、ひと癖ふた癖ある俳優陣の共演(饗宴)だったが、やっぱり内田さんはひと際浮いてたくらいの暴走感あったし、なにしろ俳優として初めて芝居するさまを見た内海賢二さんの新鮮さ。あと、正直映画を観終わるくらいまで瑳川 哲朗さんを内藤 武敏さんかと見てた。
・・あと、特筆すべきは音楽を担当されたというコスモスファクトリーさんのスコア。オープニングとエンディングにもギンギンに響く(サイケデリックにも感じた)サウンドにはタンジェンドリームを初めて耳にした時のような新鮮さを感じたね。