Updated on 7月 12, 2025
(映画パンフレット)(ATG映画)『キッドナップ・ブルース』


東宝、アートシアター配給、浅井慎平脚本、撮影、照明、監督作品『キッドナップ・ブルース』(1982)
英題「KIDNAPING BLUES」
(出演)タモリ一義 、大和舞 、淀川長治 、岡本喜八 、山下洋輔、淀川長治、伊丹十三、所ジョージ、吉行和子、根津甚八、高見恭子、
(音楽)山下洋輔
・・オフビートなロードムービーというのか、つげ義春や安西水丸さんの漫画の世界のようないろんなものを削ぎ落したシンプルなポエティックな映画ってかんじだよね。監督がカメラマンとあって何気ない実景も多くアート的でもあったかなと。ラストカットの簡単な牢屋のセットも映画に似つかわしいイメージあったが、あれ?と、寺山修司さんの『田園に死す』のラストがよぎったようなことも。
実のところこの映画十代の頃にテレビで初めて観た時はまったく刺さらず只々退屈な眠たい映画だったんだが、あれから幾十年と経って観返すに今回は気持ちの良い波長の合うものがあったなぁ。
タモリさんの吶々とした演技してなさそうな感じが、北野武氏のやりくりに似てて、これまた自分にとっては刺さる。少女の舞さんも飄々と物おじなく観てて好感。
ただ、川谷さん山下さん内藤さんなどのトークショー(いわばタランティーノ作品的どうでもいい会話)がちょっと長いなぁと、さらに映画全編を思い返すに蒼々たる面々をキャスティングしたこともあったせいもあるのか、なんだか内輪受けっぽさ(観客に対して楽しませる以上に製作中の監督以下スタッフやキャストたちが楽しんでるなぁと)が臭ったりもした印象があったかな(良いも悪いも)。