Updated on 7月 6, 2024
(映画パンフレット)(ATG映画)『遠雷』
立松和平原作小説を映画化、荒井晴彦脚本、根岸吉太郎監督作品『遠雷』(1981)
英題「Potop」
(出演)永島敏行、ジョニー大倉、石田えり、横山リエ、原泉、藤田弓子、ケーシー高峰、
(音楽)井上堯之
・・原作は未読。続いて観ようとする同著者作品『蜜月』とともに(あと光の雨も)この機会にと立松作品を読んでみようかしらと。このあいだ読んだ『足摺岬』の田宮虎彦や畑山博のような自伝的要素も持ちつつ内省的作家のようで自分好みの作風が感じられる。
映画も好きなATGだからとか、面白かったいぜんに観心地がよかったね。
・・とくべつ大きな事件が起きるでもなし、ただ淡々と毎日の繰り返しの生活のなか、鬱屈(悶々)する連続、他に何もすることの無い田舎町で誰とも触れることなくでなく、孤独な人間でもなく、いつものスナック、昔からの馴染みなど寂しい思いはしてない主人公満男、シチュエーションは違えども何かしらの共感があり、なにか憧れも感じたかな。
・・どうも個人的偏見にすぎないかな、横山リエさんとジョニー大倉さんは数ある出演のなかでも(この作品同様)薄幸な可哀そうな役柄のイメージがある・・と感じるのは自分だけだろうか?