(映画パンフレット)『救命士』

  ジョー・コネリーの同名小説を映画化、ポール・シュレイダー脚本、マーティン・スコセッシ監督作品『救命士』

  原題「Bringing Out the Dead」

 (出演)ニコラス・ケイジ、トム・サイズモア、パトリシア・アークエット, マーク・アンソニー、ヴィング・レイムス、メアリー・ベス・ハート、ジョン・グッドマン, 

 (音楽)エルマー・バーンスタイン

・・『タクシードライバー』と同じニューヨークを舞台とした病院救命士によるネガティブ、睡眠不足による煉獄ジョブ映画かなと。『タクシー』のような撃ち合いのあるバイオレンスな映画じゃないが、地味ながら救いのない痛々しい鑑賞後もいい気持ちのない鬱映画。とはいえ、ラストでの腕の中で休まれるニコラス・ケイジは女神に抱かれる癒しを感じさせられた。

・・表紙のニコラス・ケイジの顔やら含めたデザインがちょっとイマイチだなぁ。どういう時のどのカット時のモノだかわからない。やっぱり欲をいえば『タクシードライバー』しかりの運転時の赤くライトに照らされた顔でしょ。

・・病院からの交信の声のひとりに監督自らの声もあったんじゃないかな?と思ったカットも。

・・『ロストハイウェイ』や『トゥルーロマンス』を観た時には全然思わなかったけど、並んだ際のニコラス・ケイジが長身だからなのか?パトリシア・アークエットがあんなに小柄なのかと。

・・出演するに善良かブットンダ役の幅の広い役のジョン・グッドマン。今作はどちらともないなんか地味でさみしかったかな。と、並んで、相変わらずのトム・サイズモアに関しては期待どおり。