(映画パンフレット)『ブリット』

  ミステリー作家ロバート・L・フィッシュの『Mute Witness(無言の目撃者)』を映画化、ピーター・イェーツ監督作品『ブリット』(1968)

  原題「Bullitt」

 (出演)スティーヴ・マックィーン、ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン、ドン・ゴードン、サイモン・オークランド、

 (音楽)ラロ・シフリン

 (タイトルデザイン)パブロ・フェロ

 (車)フォードムスタング、ダッチチャージャー、

・・何度となくテレビ放映などちゃんとまともに観てたのか、マックイーン主演のカーアクションとは解ってはいつつも迫力を求めていたのか何が気にくわなかったのか80年代90年代とアクション映画を観ていくうちに名作だという情報を頭では知りつつも地味な記憶として正直云うと残ってた。まだ映画の良さの解っていない子供だったんだね。

それから歳もとりつつ(もぅその期にはマックイーン主演のアクション映画だけでなくジャクリーン・ビセットしかり音楽のラロ・シフリン、タイトルのパブロ・フェロなどいろんな方面から知ったえでの久しぶりの鑑賞時のゾクゾク感(映画の面白味が増すは刺さったはの)に、昔観た頃とはちがい面白味がわかったという・・たとえもなんだが、ブラックコーヒーが飲めるようになったような大人になったかな?感を観ながら感じたね。やっぱり同じ映画も子供の頃に観るのとは違ってくるものも多々あるなかの一作とも云えよう。

もぅトップシーンから書いたではキリがないほど書ききれなくなるほど。しぶいラロ・シフリンのメインテーマをバックにパブロ・フェロのタイトルデザインだけでも(本編抜きにしても)10回も20回も観れる、飽きないほど。映画に大人も子供もないけど、この映画に関しては大人だねぇ~と、つい唸ってしまう品格もあるアクション映画と言わざるを得ない。それが本編も全編にわたって匂い感じる。

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・・いやぁ、やっぱりいい。面白いし、かっちょいい。あらためて観てもそりゃ『ボディガード』でケビン・コスナーも髪型を変えたがるだろうなぁとそれくらいマックイーンも恰好よかった。しかも憎らしいくらい羨ましいくらいのジャクリーン・ビセットとのカップルぶり。

カーチェイスも舞台のサンフランシスコといいヒッチコック『めまい』での歩いての追跡の爆走車版といったとこもあったか、しかも尚更いいのは昨今のアメリカ映画に普通にみられる只やかましいバックに流れるスコアでなくラロ・シフリンによる控えめなジャジーなスコアにアクションながら品があるようにもみえる。