(映画パンフレット)『バーニング《劇場版》』

 村上春樹原作の短編小説「納屋を焼く」を基に映画化、イ・チャンドン監督作品『バーニング《劇場版》』(2018)

 原題「버닝」

 (出演)ユ・アイン、スティーヴン・ユァン、チョン・ジョンソ

・・特に村上春樹ファンでもないし、監督の過去作も一本も観て無く・・ただ、世間で難解な映画だと評判だった為それで観てみようと・・。同時にパンフもあちこち物色したけどなかなか無かったねぇ。のちに苦心して探して購入。

さて、映画。アカデミー賞作品賞の「パラサイト」よりも(たしかに面白かったけどね)観心地良かったし、こちらの作品の方が断然刺さったね。二度三度観る価値もあると思う。正直観終わってゾッとしたけどね。

実際自分は観てないけど、NHKで放映されたらしい短縮版もあったらしいね。でもじっさい今回観たものよりも1時間近くカットされてるって・・そりゃ、観たくないね。

いやぁ、でも、全編暗示(メタファー)や、伏線などの散りばめられた展開にお腹一杯。改めて原作の「納屋を焼く」を読みたくもなったし。

登場人物といえば、やっぱりヒロインのチョン・ジョンソさんが良かったね。個人的には特に二つあって、「ジョーカー」でのハイライトのひとつ、主演のホアキン・フェニックスによる階段での踊りのシーンにも勝ったと思ったこの映画でのヒロイン、チョン・ジョンソさん良かったねぇ。まさかの流れた「死刑台のエレベーター」をバックにひとり舞う姿の美しかったこと。お金持ちのベンに車で送ってもらおうと、主人公の方をチラチラみてるあの顔!

・・ほんとうはそれ程追求はしたくないんだが・・やっぱり彼女は・・なのかな?

・・(後日)・・村上春樹原作短編「納屋を焼く」をサラリ読む。映画を先に観たんであっさり感だったね。だけど改めてダークさな余韻残る個人的には面白かったかな。よくこういう初期ながら物語を思いついたもんだと感心するね。