(映画パンフレット)『カリートの道』

   エドウィン・トーレス原作同名小説を映画化、ブライアン・デ・パルマ監督作品『カリートの道』(1993)

   原題「Carlito’s Way」

  (出演)アル・パチーノ、ショーン・ペン、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・レグイザモ、ジェームズ・レブホーン、ヴィーゴ・モーテンセン、

  (音楽)パトリック・ドイル

・・同じデ・パルマ監督のアル・パチーノの出世作『スカーフェイス』を思わせた、『ジェイコブス・ラダー』や『未来は今』のようなラストをいきなり冒頭でチラリ映してのさかのぼりモノとでもいったとこか、『ラ・ジュテ』も思わせられるものも。

どうもデ・パルマ映画はグランドセントラル駅が付き物というかしょっちゅう出てくるかと思いきや過去には『アンタッチャブル』のみだったかな。どうしても印象強くてよく使われてるように自分は感じるんだが、そうじゃないんだね。

・・相変わらずのペネロープ・アン・ミラーさんの綺麗可愛いこと。他の出演作しかり、ことある役柄にも品(観てて気分悪くなる役や、すれた汚い役のイメージがない)があるよね。今回も主役の二人(アル、ショーン)以上に個人的に目がくぎ付け。ダンスもキレッキレだったね。

・・たとえフィクションであれ、(そのような世界)に入ってしまうと、いつ、どこで、誰に恨まれ消されるのか判らないもの。プライベートであれビジネスであれ他人を恨んだり恨まれたり憎み合ってまで地位や名声収入を得たりしてると後々になってしっぺ返しだか痛い目に合うことなど因果応報とも云おうか付いてくるものがあるんだなと。所詮、慎ましく真っ当な道を進みなさいとも捉える教訓もあろうか。