(映画パンフレット)『キャリー』

  スティーヴン・キングの原作を映画化、ブライアン・デ・パルマ製作、監督作品『キャリー』(1976)

  原題「 Carrie」

  (出演)シシー・スペイセク、ナンシー・アレン、ジョン・トラボルタ、

  (音楽)ピノ・ドナッジオ

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・・いやぁ、この映画はいつ(何回)観ても怖いね。

 キッカケはなんだったけか? たぶん地上波で昔よくやってた「恐怖映画特集」でのいろんなホラー映画の名シーンやお馴染みのシーンでこの映画もよく紹介されて怖々観たんじゃなかったかな。先にそんな映画だと知ったうえでの、それから何年か経ったあと観てさらに仰天したね。ただスッキリもした。

 やっぱりデパルマ監督お得意のスプリットカットだよね。主演の少女(シシー・スペイセク)の頭から血をかぶったあとの地獄と化すパーティー(プロム)会場での復讐場面での瞬きせず会場を封鎖するあの鬼と化した形相とそれにかぶさるSE。怖い怖い。

ラストのビックリも知ってたようで半分予期してなかったんで、初めて観た際には普通に飛び上がるほどのドッキリ状態(「13日の金曜日」の湖に匹敵するほどだね)。

・・けっきょくはイジメにあった少年少女による復讐劇でいうところの、女版は「キャリー」の、男版「デビルスピーク」といったとこかな。ただ、可哀そうかな、あまりにもこの映画での役柄のインパクトがデカいんで女優シシー・スペイセクさんとして以後の役で勝る程の役がどうも感じられないんだよね(「三人の女」「地獄の逃避行」「ストレイトストーリー」など良い役演じてると思うんだけどね)、個人的に思うんでなく一般にそう思われてると思うけどね。