(映画パンフレット)『デアボリカ』

  オリヴァー・ヘルマン脚本、監督作品『デアボリカ』(1973)

  原題「Diabolica : Beyond the Door : Chi sei? : Devil within the her」

 (出演)ジュリエット・ミルズ、ガブリエレ・ラヴィア、エリザベス・ターナー、ニーノ・セグリーニ、リチャード・ジョンソン、デイヴィッド・コリン・ジュニア、

・・キッカケはパンフのジャケ買い(映画のことをまったく知らないまま表紙絵のデザインで興味惹かれ)。絵から察するに心霊モノホラーのよう。あと、原題のひとつとなってる『デアボリカ』ってどういう意味?まだDVDで観た際のタイトル『Devil ~』はわかりやすいのだがね。

・・なにか事件の起きていないダリオ・アルジェントの映画を観てるような展開が続くなかオカルトかホラーっぽい映画だというのに天候も爽やかなアメリカ西海岸の環境下ではおどろおどろしさも気味悪さも感じられない(恐怖感ない)。サントラスコアも70年代ブラックスプロイテーション風にも聞こえるようにも。そこで登場する主役のジェシカ。オープニングシーンの全裸女性とは関係なし?だが、3人目を身籠ったことで最初は更年期障害のような機嫌の悪さが続いたかと思う矢先の首や目玉まわりや緑色した吐しゃ物吐きの、まさかのエクソシストそのまんま。動く人形たちを観てると『サスペリア2』っぽくも。男優陣もブルース・ダーン似の夫ロバートと悪魔払いのパバロッティ似のディミトリ。そして『インセプション』のように崖から落ちていく間での一連の出来事といったくだり。まだ物語は終わってなかったというインパクトには弱いストップモーションカットなど。

・・本家を四度五度と観ているいじょうそれに匹敵する怖さはなく、なにかとてつもないことが起きるのではないか煽ってるようなパンフのジャケ勝ち。