Posted on 4月 28, 2021
(映画パンフレット)『春江水暖』
グー・シャオガン脚本、監督作品(長編第一作)『春江水暖 』(2019)
原題「春江水暖 Dwelling in the Fuchun Mountains」
・・中国を舞台とした、或る大家族による静かな(中国版ゴッドファーザー)ってかんじに捉えたかな。オープニングもパーティーシーンだったしね。
公開前の宣伝写真と予告からしてアートフィルムのようななにも起きない癒しある、タイのアピチャートポン・ウィーラセータクン監督作品のようなものを(まったく予備知識入れず)期待して観たら180度違ったね。まさに現実での中国の世相を描いた作品に「そういう映画だったの」の感想。上映時間も把握してなかったんで要所要所にはさまれる川の遠景カットに終わりかと思いきやの、なかなか終わることなく・・150分・・ちょっと長く感じちゃったなぁ。話題となってる劇中のカップルを追う(男はただひたすら泳ぎ)長回しのカットはいつまで続くんだろ?とちょっと眠くなったりも。
監督にとってこの映画長編一作目だってね。凄い大したものだとは思ったし、この映画を含め三部作らしいとね。どうだろ?続編も観るか?というと・・個人的にささった要素(惹かれた役者がいたとか、ただ癒されたとか(観心地)、その後の家族たちが気になるとか)が、あまりなく(今のところ)どうかな~っていう感じだったかな。だいたい映画じたい長く感じたしね。
批判するような悪い要素は全然ないんだけど・・ただ思ったのと違ったって感じだったかな。
・・アピチャートポン・ウィーラセータクン監督作品は、もぅ観てる最中の(観心地)からして価値があると思ってるくらいだからね。ストーリーなんかどうでもいいような、あの独特の静けさあってこその自分としては支持する作家性があるからね。・・てなことなどね。
・・それこそ誰か本当の意味での山水画(水墨画)作ってくれないかね?俗世を離れてる仙人らしきの登場人物の出演するようなね。日本でいう浦山玉堂の作品の世界を映像化(それこそスコアには二胡もあったりもね)なんていいんじゃないかな・・と、個人的見解。