(映画パンフレット)『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

  ジュゼッペ・トルナトーレ脚本、監督作品のドキュメンタリー『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(2023)フライヤー

  原題「ENNIO/THE GLANCE OF MUSIC」

 (出演)エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノ、オリバー・ストーン、

・・上映期間も終わってしまうんじゃないかとギリギリになってようやく映画館へ。上映前にちょっと時間が余裕あったんで先にパンフを買っておこうと・・なんとパンフ化されてないと(後日にもあらためてプレスの有無も調べてみようと)。いやいやビックリした。というか、ここ数年パンフ未作成の映画もなんだか増えているようにも思わるが。

日本の文化のひとつ(世界のなかでも稀な)映画のプログラム、パンフレット、フライヤー・・、まぁ、百歩譲ってその場限り楽しめりゃいいようなC級映画とは云わなくともスター不在の作品やアクションなど興行的にもあまり入るとはいえないような作品であればまだしも、世界のモリコーネの人生を辿った単なるドキュメンタリーでない、日本はおろか世界にとっての文化人を描いた作品のパンフ化されないとは・・と、なんだか誰に向かってこの嘆きや鬱憤を吐いていいかと。モヤモヤも治まらない。なんにも考えずに観るような解説や物語を載せるだけの薄っぺらいのとはちがって、これまでに手掛けた作品のラインナップだけでも数ページはかかるんじゃないかと思うくらい充実できるのにと。

・・えぇ~~っていうショックと嘆き感抱えながらいざ本編を鑑賞。いやぁ、モヤモヤも吹っ飛び、ずっと涙腺が潤みっぱなし。涙で画面が霞むくらいで終わりまでしょうがなかった。できることなら、『ロリータ』や『フランティック』、パンフルート使った『カジュアリティーズ』などの裏話も聴きたかったけど、いやぁ、なにより、まず奥さんとの馴れ初めのバックに『ペイネ』が流されたことと、『ワンス・アポン~』や『海の上の』での曲が流れながら映画のシーンが映されたあたり、あとこれまで幾度と観て判ってたんだがアカデミー賞でやっと賞を獲得した際もには(映画館内の響くサウンドは格別で、家でテレビ画面を通じて観るのとは違うだろうなと実感)もぅ涙から鼻からグスグスズビズビ。両隣が女性ということもあって恰好悪いハシタナイ姿も見せられないなぁと必死でこらえたほど。・・いやぁホント良かった。

帰ったあと、まず『ミッション』が観たくなったね。