(映画パンフレット)(ATG映画)『華氏451』

 原作はレイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』を映画化、(本の素材である紙が燃え始める温度のことで華氏451度≒摂氏233度)ディストピア映画。

 フランソア・トリュフォー監督作品『華氏451』(1966)

 原題「Fahrenheit 451」

 (出演)オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティ、マーク・レスター、

 (音楽)バーナード・ハーマン

・・毎度お気に入りで観ているNHK「100分で名著」でこの作品が取り上げられたことに触発されて20年以上ぶりに鑑賞。はじめて観た時は正直よくわからなかった印象。本を焼くという珍しさにだけ憶えてたかんじ。ただ今回はやっぱり楽しめたなぁ。電子書籍でなく改めて紙媒体としての本の良さを実感したね。

・・とはいえ、今回映画を観ても本編よりもハーマンの曲(スコア)の方が強く残ったね。エモーショナルな「めまい」調もあったりなどね。本編の面白さもいいけど、主役とヒロインの二人がやっぱり華がないような。美男美女でないような・・地味で記憶にも薄い。そしてなによりパンフの表紙。もっといいスナップなかったのかな。せめてモンターグが仕事着を着てる時や本を焼き払ってるとこなどね・・。表紙からして地味だよね。

・・途中出てきた学校の少年・・あれ、「小さな恋のメロディ」のマーク・レスター君だよね。あれ?なんだか似てるなぁって思ったけど。

・・近未来の設定といいつつ、ビジュアル的には「惑星ソラリス」での未来といいつつ東京の首都高が映されるような新しさとレトロ感の混じるかんじが良いよね。この映画ではモノレールが未来感だと思うけど。焼書車(パンフでいうとこの)もなんだか西洋の子供用のオモチャ(あれ、出動の際雨降ったらどうするんだろうね?)のようだし、隊員たちの立ち姿なんか凛々しいよね。

・・やっぱり本を読まなくテレビばかり(今では携帯ばかり)だと心無い、中身のない、品格の無い、教養のない人間になってしまうのかね・・。

・・近年、隣国との反発やら、歴史認識の相違、歪曲、上からの統制などのなか、間違って植え込まれたことや本当のこととは何なのかなど頻繁に云われるようになってきている。自分は歪曲された知識や誤認識というよりも、もっと知りたい、本当のところはどうなのか?など夢について、アストラルトリップについて、フロイト、ユングにも解かれなかった世界をもっともっと探求して個人的ワクワクした毎日を生きていきたいね。