Posted on 11月 10, 2020
(映画パンフレット)『フリークス』
トッド・ブラウニング監督作品『フリークス』(1932)
原題「Freaks(奇形、異形)」
(出演)リーラ・ハイアムス、ハリー・アールス、デイジー・アールス、他
・・映画の存在じたいはリンチ監督を知った頃から知ってはいたけど、なかなか観る機会なく先入観的におぞましく、奇怪でゲテモノテイスト満載のB級C級的な安っぽいカルト映画だと思ってたんだがねぇ。
先日のカルト映画特集のメインで観た「ウィッカーマン」に続いて、怖いもの観たさにようやく初めて何も予備知識入れず観ることに。
・・フリークス・・結局、体の醜さ(不自由さ)もそうだったけど、なにがって、心の醜い人間のこともあったんだね。
いろいろ登場人物らの肉体、容貌にオッ!と思ったのはほんの最初だけだったね。あとは全編観てて当初思ってたのとはまったく違ってホッコリしたし、なにより皆心から愛おしく思ったね。主人公的ハンス(外国人版白木みのるさんといったとこか)とフリーダのやりとり観てると小人ながらやってる行いは大人ごと。フリーダの一途なハンスへの想いに観てるこちらもツラかったね。
ラストでの復讐によって(パンフによると鶏人間にされたと)クレオパトラの容貌がなんだかよく判らなかったなぁ。足が無さそうなのは判ったけど顔は普通っぽかったし、胴体部分がどうなってたのかよく判らなかったね。冒頭シーンからのつなぎでけっこう期待してたんだけど、なになに?って観てるうちに「The end」になっちゃって。
いやぁ、観て良かったね。なにか一冊の絵本を読んだ後味感あったね。あと何かしら勇気づけられたかな。なにがって外見でなく心だってこと。