Updated on 7月 28, 2025
(映画パンフレット)『摩天楼を夢みて』


デヴィッド・マメットのピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲『グレンギャリー・グレンロス』を映画化。
ジェームズ・フォーリー監督作品『摩天楼を夢みて』(1992)
原題「Glengarry Glen Ross」
(出演)アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、ケヴィン・スペイシー、他
(音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード
・・もぅかれこれ3回は観たかな。この作品は好きだな。いまだに戯曲(舞台劇)は苦手なんだが、これはこれでこれぞ極上の大人の洗練されたオールスターキャスト映画なんじゃないかな。
ミシミシジワジワと怖いけど面白い。
まず、メイン曲から都会の街を感じさせるジャズ調のサントラがまず絶品。まさに「アーバンシティ」を感じる。それこそ忘れた頃なんかにふとサントラ(とくにメインテーマ)聴いたりする度に観たくなるね。その洗練されたサントラとは真逆にジャック・レモンの痛々しい悲壮感いっぱいの演技は素晴らしい。
元々舞台劇は苦手で映画でも(舞台調劇)となるとちょっと取っ付きにくいかな・・って感じなんだが、この映画は良い。ヒッチコックの「ロープ」や「探偵スルース」のように退屈させなく全編観ててハラハラさせられる。
作品としては怖い面もあって面白いのだが、あんな企業、普通に考えたらブラックな会社だよね。いや、どこもそぅなのかな?すべては競争社会の典型的な会社模様なのかな。そこまでもがいてまでも働きたいか?って思ってしまう。・・あとなぁ、映画は本当にいいんだけど、邦題が個人的には気にくわないなぁ。どっちかと云えばメラニー・グリフィス主演の『ワーキング・ガール』のような夢見るサクセスストーリーっぽい作品の邦題っぽい感じのイメージなんだがねぇ(本作は、夢見てではないよなぁ)。