(映画パンフレット)『世界一と言われた映画館』

ナレーション大杉漣、佐藤広一構成、撮影、監督作品『世界一と言われた映画館』(2017)

・・まさか映画化されるとは思わなかったなぁ。67分という長さ。もっと観ていていたいと思ったね。前日にCS放送での「シネマ協奏曲~名古屋映画館革命~」を観たことにも影響されたか、上映中のこの作品を観ようと(タイミングよかった)翌日鑑賞することに。自分もシネマスコーレには二度三度ほど行った憶えがある。

数年前に書籍「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのかのか」として出された時に買って読んだこともハッキリ憶えていて、この映画化には喜ばしいものがあったね。。

映画のBGMとしてではなく実際に映画感(グリーンハウス)の上映前に流されてたという「ムーンライト・セレナーデ」を耳にすると、なにか、こみあがってくるものがあるね(実際、自分はなんにもグリーンハウスとは縁もゆかりもなかったのに)。

客席まで至るまでのカバンなど売られたりしてた通路を通り、そして回転扉までも。羨ましいね。しかもまた8mmフィルム映像として当時の様子が観られたのには更に良かったね。あんな映画館、一日中どこか、普通に通うよね。

確かに優雅で上品っぽいイメージだけど、劇中、火事当日の燃えさかる映画館の写真が映ると、上映中だったのか、これから上映予定の看板だったのか、「グリーンドア」というのがチラリと。あれ?見間違い?グリーンハウスでグリーンドアを上映・・など冗談云ってるわけじゃないが、「ムーンライト~」流れる映画館でも上映されたんだ~と映画観ながらちょっと驚いたなぁ。

劇中の登場人物のひとり、加藤永子さんという当時映画館に通ってた方が集まった当時のチラシを並べて作品やら俳優やらをウキウキ語る談義をいつまでも聞いていたいと思ったね。少女のようにみえたね。

上々颱風のボーカルだった白崎さんもモロ山形弁でイキイキと語る姿を観ながらこちらもなにかトキメクのを感じたような。

・・単なるノスタルジーなドキュメンタリーでは片付けられないもっともっと味わい深い心に染み入るものがあったね。・・上映時間3時間あっても4時間あっても良いと思ったね。