(映画パンフレット)『インヒアレント・ヴァイス』

  トマス・ピンチョン原作小説『L.Aヴァイス」を映画化、ポール・トーマス・アンダーソン製作、脚本、監督作品『インヒアレント・ヴァイス』(2014)

  原題「Inherent Vice」

 (出演)ホアキン・フェニックス、ジョシュ・ブローリン、キャサリン・ウォーターストーン、リース・ウィザースプーン、 ベニチオ・デル・トロ、マーティン・ショート、

 (音楽)ジョニー・グリーンウッド

  *インヒアレント・ヴァイス・・内在する欠陥。海上保険用語のひとつ。

・・購入して(積読状態)もぅそろそろ読んでみようかと思ってるピンチョンの「重力の虹」(「スローラーナー」も)のせいで頭の中に大きくあるピンチョンという存在つながりのなか、タイミングよく偶々手に入れた唯一の映画化されたという今作の存在を知りまだピンチョンのなにもわかっていないまま「重力」の前に先んじて映画を観てみようと。

・・アルトマンの『ロング・グッドバイ』をも思わせられたような探偵もの。パンフでもネットでの情報でも3人の天才(ピンチョン、PTA、ホアキン、)による傑作が・・とあるが、『ロング』はまぁまぁ楽しめた印象あったが、今作は全然刺さらなかった。ピンチョンについてはまだ何も知らないんで好きも嫌いもないけど、監督もホアキンも自分にとって特別評価してるわけでもないし、関わった作品を観るような贔屓もないので・・これといって内容といい演技といい特別なにもなかった。これといって良かったなぁと後からも思い出されるようなシーンがない。恐怖や笑いのような五感なく自分にとっては淡々と終わったって感じだったかな。俳優陣も(女優も)惹かれた人もいなかったなぁ。マーティン・ショートはパンフを見るまでてっきりジョン・ハートだと思ってた。

・・だから近々読もうかと思ってる「重力」が不安かというとそうでもない。世界的にも有名な奇書らしいのでこれは別だと思う。

・・パンフに関しては、見るといっけん洋書(ペーパーブック)にも見えるタイプだがいっそのことポスターやチラシのデザインのような色を散らばせたイルミネーションのようなホアキンの顔と他の登場人物たちパターンでよかったんじゃないかなと。ぱっと見、足だけの絵じゃなんの映画なのかわからないっぽいものが感じられるけどね。