(映画パンフレット)『カーマ・スートラ~愛の教科書~』

 「サラーム・ボンベイ」のミラ・ナイール監督作品『カーマ・スートラ~愛の教科書~』(1996)

 原題「Kama Sutra」

・・まず英語での会話劇には残念だったなぁ。雰囲気が出ないよね。

古代インドの性愛の聖典「カーマ・スートラ」を描いたということから、先入観では教えと共に秘技や猥褻性のない真面目な展開を想像(日本での劇場未公開作品「愛の施術TAO」のような作品かなと思いながら観る。たしかに少女たちを集め指導者ラサ先生による教えのくだりもあるにはあったが、ごく一部的で本編はもっと大きな大河ドラマ風な物語だったね。

できることなら観るこちら側は宣伝でもうたっているようにどうしてもセンセーショナルを求めているので(なにもこの映画で聖典について学ぼうとか詳しい技など知りたいなどそこまでは求めてないのだが)観た感じ普通の大河ドラマものにちょっと物足りなさを「愛の施術」と比べては感じたかな。

「TAO」ときて「カーマ・スートラ」とくれば「素女経」を基にした映画なんかも期待してしまうのだが・・。