(映画パンフレット)『冒険者たち(小型B5版)』

  ジョゼ・ジョヴァンニの原作小説『生き残った者の掟』を映画化、ロベール・アンリコ脚本、監督作品『冒険者たち』(1967)

  原題「Les Aventuriers 」

 (出演)アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス、

 (音楽)フランソワ・ド・ルーベ

 (主題歌)「レティシア」

・・タイトルや主要キャストの面々からして、こんなかんじかな?と観る前に思ってた先入観とはちがって、なにか切なく心から「観てよかった!」と云うより、さみしくシュンとなってしまう(個人的にはね)作品だったね。ちょっとATG調も入ってたかなと。パンフでもいろんなパターン(公開年により)つくられた名作だとも云われたりしてるいじょう、前向きでポジティブな場所をあちこち巡ったりするような、それこそロードムービーなのかしら?溌剌と楽しい愉快な娯楽映画なのかな?など思いきやの展開。

 やはりと云うか、個人的にもとくに印象的だったのはラストでの海の上の要塞。マルセイユにある元刑務所だったイフ城というらしいね。もうすんなり画面に出てきたとたん、端島(軍艦島)のようだなぁ~なんて思ったし、あと美術の絵画ベックリンの「死の島」なんか観ながらよぎったね。

 音楽(サントラ)に関してはとくに耳に頭に残るメロディーはなかったね。

 監督は過去作に『ふくろうの河』の人だと。いや、こっちの方が一度っきりだが(この作品は名画座での特別上映で観た)インパクトありの心にささった映画だったね。

・・さて、パンフ。ちなみにこのパンフは所持するうちのは2冊目として買ったもの。