Updated on 4月 6, 2024
(映画パンフレット) 『風の又三郎~ガラスのマント~』
童話作家宮澤賢治の同名原作童話を映画化。文部省特選作品。
伊藤俊也監督作品『風の又三郎~ガラスのマント~』(1989年)
英題「matasaburo of the wind 」
(出演)早勢美里、小林悠、檀ふみ、草刈正雄、樹木希林、内田朝雄、岸部一徳、すまけい、
(音楽)富田勲
・・そもそものきっかけは何だったけか?公開前の劇場予告も観てたし、それ以前にも童話も読んでたし・・と、思い起こしたところ、たしか公開前での地上波放送での(毎度やってた伊丹監督作品のメイキング兼紹介の番組のように)放送を観て良いなぁと思ったっけか。あのころ自分はなんだかムサクサしてたこともあってか劇場での大きなスクリーンに映る冒頭からの空撮から少年少女たちの無邪気な世界に気分も晴れ晴れ、活力をもらった作品となったかな。
自分にとってこの映画はこれまで観てきた邦画の中で三本の指に入る(いろんな面においての総合評価で)作品となってるかも。あまりに感動した(他人がどう思おうが自分には刺さった)せいか上映された翌年に岩手県のロケ地を何箇所か巡った。あの時役場の人に案内されたり、おまけにテレビで観たメイキングの番組の録画されたビデオを頂いた記憶がある。
・・映画では原作にない”かりん(早勢美里さん演じる)”が脚色されて登場するが、またそれが良かったね。腕白坊主たちだけの泥臭い原作とはちょっと違い一輪の花が添えられた感じとでも云おうか。しかも又三郎とかりんの純朴な交流も観ていて清々しい。音楽においても富田勲氏によるスコアも、もうこれまで何百回も聴いたほど。なにしろ無邪気に駆け回る子供たちと周りの大自然を観てるだけでもう満足。
夏から秋にかけての時期など(まぁいつ観てもいいのだが)一年に一度は観ている作品であるかな。
・・古書店で特報ビデオを安価にて得る。こんなもんあったんだと嬉しくさっそく家で再生・・2,30分くらいの紹介モノかと思いきやの5分ほどの予告にすぎずちとがっかり。
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・・ここ最近ふと思ったことがある。又三郎こと高田三郎君はスターシード(ライトワーカー)のメタファー的キャラクターなんじゃないかと。ただ存在するだけで周りに影響を与え、しかも平和をもたらし(波動を上げたのか)、まるで存在してなかったかのように短期間で去っていった。まさに風のごとく。
映画化されたのはもとより、なぜこの原作童話が自分も好きかというとそういった隠れたところにスピリチュアルな風味が匂うからして数ある作品のなかでも(有名で知られているのはさておき)まず挙げられる作品となっているのだろう。