Posted on 6月 24, 2020
(映画パンフレット)『ミッシング』
コスタ=ガヴラス脚本、監督作品『ミッシング』(1982)
原題「Missing」
~1973年9月、チリで発生した軍事クーデター最中に起きたアメリカ人男性チャールズ・ホーマン失踪事件を描いたトマス・ハウザー原作を映画化~
(出演)ジャック・レモン、シシー・スペイセク、
(音楽)ヴァンゲリス
・・パンフの存在(つまりは映画の存在)は、たしかに前々から知ってた。ただ、どんな映画なのか、表紙の絵からは地味な感じに思えてずっと観る気は正直なかった。それで観たのは二十代半ばだったかな。
キッカケはヴァンゲリスのベスト盤のCDを買って『ブレードランナー』から『バウンティー』から『炎のランナー』などお馴染み主要曲の集まりCDでそのなかに初めて知った『ミッシング』というタイトル。聴いてみるとやはりハズレのないヴァンゲリスならではの曲調。なにか物悲しい。
・・ということで一応と鑑賞。初めて社会派監督コスタ=ガヴラスの名前も知ることに。
・・いやぁ、気軽に観ようとした自分にとって(やはり)ガツン!とやられたかな。ニオイ的には『ミッドナイト・エクスプレス』っぽさも感じ、怖かったし、切ないし、悲しいし・・そこで流れた(ベスト盤)にもあったメイン曲。・・涙出そうになったね。・・そんな映画だとは思ってもいなかった(予備知識ゼロで鑑賞したし)。じっさいの事柄を基にした映画ということもあってか、ちょうど『キリング・フィールド』や、やっぱり『ミッドナイト・エクスプレス』を観終わった後のような脱力感もあったよね。
・・たしかに何度も観る映画じゃないと思うけど、一回は観るべしの映画だね。
・・あと、観る人の立場にも観方が違うかもね(息子をもつ父親なんか悲しいよね)。