Updated on 11月 25, 2023
(映画パンフレット) 『MR.デスティニー』
ジェームズ・オア製作、脚本、監督『MR.デスティニー』(1990年)
原題「Mr. Destiny」
(出演)ジェームズ・ベルーシ、リンダ・ハミルトン、マイケル・ケイン、
(音楽)デヴィッド・ニューマン
・・この映画の公開時、たしかに映画館内のロビーなどでポスターが貼られているのを見たりして存在は知ってた。しかしその際、自分はタイトルの見間違えで、てっきり”デスティニー”を”ディズニー”とばかり思い込んでディズニー映画関連のもの、それに関する人物を描いた(自分にとっては)面白くないB級映画だろ?と勝手に思い込んで見向きもしなかった(補足として、今だにどうも自分はディズニーの世界やミュージカルのような華やかな世界は苦手ということで)。いあやぁ、しかしもったいないことをした・・と、今考えればそぅも思うんだが、やっぱり若かった当時素直に観たとしても映画の良さがわからんかったろなぁ~と。
・・それから10年、20年経って、あるふとしたキッカケでこの映画のメイン曲を聴き、メロディを気に入ってしまい(後にサントラ専門店で海外から取り寄せて購入した)、さっそくどんな映画かな?とレンタルで借りて初めて観た。一応ということで全然期待してなかったこともあってか、しかも自分のツボにハマるストーリーに感動が倍増。若者が観てもピンとこないだろうなぁ。やっぱり映画にも観る最適な時期ってものがるんだね。
もし、あの時(さかのぼること20年前の公開時のあえて観なかったとき)たとえスクリーンで観たとしても内容は理解しても楽しめなかっただろうなぁなど改めて実感。
・・というのはこの映画、10代や20代の青年が観ても内容は把握してもピンとこないだろう。人生をある程度経験した40代以上の人間がこの映画を観るにつけ自分と照らし合わせてみたり、共感したり、顧みたりして初めて感動にいたるものだね。噛めば噛むほど(観れば観るほど)染み入る。
自分も日頃野球(草野球)をやってることもあって、劇中のバッターボックスでの主人公の胸中はひしひしと解るものがあった(自分にも近い境遇の経験がある)。
・・やっぱり(なるべく)悔いのない人生を送りたいもんだね。 一度でいいから劇中に登場するカクテル(スピルトゥミルク)”覆水盆に返らず酒?”を試されるものなら試してみたいものだね。一種のパラレルワールド映画でもあるかな。
・・自分の数ある好きな映画の中で小粒ながらも(あまり世に知られてないかな?)珠玉の作品のひとつであるね。かくれた名作とでも云おうかね。