(映画パンフレット)『野性の証明』

  角川春樹事務所製作、森村誠一原作小説を映画化、佐藤 純彌監督作品『野性の証明』(1978)

  英題「Proof Of The Wild」「Never Give」

  (出演)高倉健、薬師丸ひろ子、中野良子、夏木勲、三國連太郎、ハナ肇、松方弘樹、丹波哲郎、成田三樹夫、梅宮辰夫、舘ひろし、佐藤オリエ、原田大二郎、他

  (音楽)大野雄二

  (主題歌)「戦士の休息」町田義人

・・原作小説は未読。「人間の証明」は原作既読(よくあるパターンの映画を先に良かったらあとで原作買って読んだ)。ということで今作も映画を原作未読でなにも内容しらないまま鑑賞。こちらも「人間の」と同じような推理ミステリーかと思いきや同じ健さん主人公の『君よ憤怒の』を思わせたアクション映画だったね。自分にとっては多くのノイズや違和感、ツッコミどころなど、あるとは思わなかったグロ描写など、これって原作どおり?森村作品らしくないような・・等々、いちエンタメ映画としてはオールスターキャストに金かかったような描写など楽しめたかもしれないけど、本編の二時間半の観心地としては正直よくなかったなぁ。

 設定的に陰謀だらけのなかでの自衛隊、暴力団、警察らの三つ巴じゃないが、「仁義なき」リーズを観てるのか(松方さん梅宮さんなどもね)、網走シリーズを観てるのか、とにかく人がバッサバサ殺される(斧で頭をカチ割るのを観ながら『Gメン』の望月源治なんか思い出したり)のに、大作は大作そうだが、一回観て充分な後々心に残る作品ではなかったかな。

・・よかったと云えば、他作品でも間違えのない上品の引き立つ女優中野良子さんが(二役の可哀そうな役だったが)やっぱりよかったね。イヤラシさ下品さエロチックさが感じられないのがいい。だからか今作でも健さんとのラブシーンらしきが無かったのがよかった。

 あとは内容的には無理な流れやツッコミどころ多かったので、公開当時も宣伝やCMや歌番組などで何度も聴いた主題歌がね。大野さんの劇伴についても大野節全開の一曲聞いただけで大野さんだとわかるものだったが、これぞという特徴あるテーマ曲らしきが無かったため(他の作品とも違いがなく感じられたし)強くは響かなかったかな。

・・こんなこと書くと辛辣になるかどうか、とにかく好き好きもあるが、大作感として爆破多く、ヘリや戦車をバンバン出せばアクション的に大作感に面白いか?と云うと必ずしもそうでもない(お約束パターンあったりなどね)。あと、『人間の証明』のイメージあったこともあってか、それなりに期待したぶん、思ってたのと(ミステリーではなかったね)違ったときの・・まぁこのへんにしておこうか。

・・パンフの表紙デザインについては良し悪しにつけ薬師丸さんのスペースが大きいね。