Updated on 1月 10, 2023
(映画パンフレット)『反撥』
ロマン・ポランスキー原案、脚本、監督作品『反撥』(1965)
原題「 REPULSION 」(不快、嫌悪、反感、)
(出演)カトリーヌ・ドヌーヴ 、イヴォンヌ・フルノー、イアン・ヘンドリー 、ジョン・フレイザー、
(音楽)チコ・ハミルトン
・・ポランスキー監督長編2作目のサイコホラー、限定空間の性的フェチ的剥き出し映画。マン・レイの作品や『めまい』のタイトルシークエンスを思い起こさせる目のアップから始まり、まだ無名だったカトリーヌ・ドヌーヴさんがなんとも初々しい。全編あまり笑うこともなく終始ムッツリしてて普通だったら可愛いげのないようにも思えたりもするのだがなにぶん器量がいいので観ながらこちらもほっとけない。壁から飛び出る腕に体を容赦なく掴まれるカットにはドキッとさせられたね。のちのホラー『死霊のえじき』で同じようなカットあったね。
・・全編にわたって多くの性的メタファーを多用。ジャガイモから延びる芽、壁や道路の亀裂、ピサの斜塔の写真、電話コードの切断、カミソリなど挙げていったらキリがない。
・・ウサギの丸焼きを観てると『イレイザーヘッド』の嬰児が思い起こさせるね。