(映画パンフレット) 『シベリア超特急』

 今は亡き映画評論家だった水野晴郎さんこと、マイク・ミズノ監督(どころか製作、脚本、主演など5役6役も)作品”シベ超”こと『シベリア超特急』(1996年)

 ・・カルト映画でもあり、問題作とも云われ、タイトルからカット割りなどから、もうヒッチコック映画のパロディ(オマージュ?)オンパレード。タイトルシークエンスなんかまるっきり「北北西」。あとは車掌の背中にナイフが刺さるのも「北北西」、挙げるとキリないが他にも「断崖」「トパーズ」「バルカン超特急」などファンにとっては観ててクスリとさせられる。とは云いつつ、オープニングでの各人が列車に乗り込むあたりはクリスティの「オリエント急行~」だったね。

列車といえば、走る列車の上での格闘シーン(動いていない感)は観てて思わず”ドリフのコント”を観てる気にさせられたのは自分だけだったろうか?

初公開時、なにかと公開前から話題になってたので自分もどんなもんかと観たもんなんだが、ラストの二転三転のドンデン返しにについては喜怒哀楽とびこえて他の観客と同様クチがぽか~んと開きっぱなし。さすがにあの終わり方は前にも後にも他に観たことがない。(打ち上げ)で終わりって・・。

これまで上記にも書いたがあくまでも自分はこの映画を賞賛も批判もしていない。複雑に捉え楽しんだが他にない部類の映画を観たという経験があるという事実のみ(だいたい本当に面白くなかったり、つまらないと思ったらわざわざ感想すらも書かない)。

・・とはいえ、その後も「シベ超2,3」など続編も出来公開されたが、さすがに自分は「シベ超1」でもう充分かなと以後の作品は未観。

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